「名前は聞いたことがあるけれど、結局どれを使えばいいのか分からない」 「無料で足りるのか、有料にした方がいいのか、ずっと決められない」
AIツールの契約について、こうしたご相談をいただくことがあります。
このとき起きているのは、知識が足りないことではありません。似たようなサービスが並んでいて、しかも毎月のように内容が変わるためです。
この記事では、4つのAIの違いと、課金しなくてよい場合を整理します。
読み終えると、自社がどれに課金すべきか、あるいは課金しなくてよいかを判断できます。
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この記事で分かること
- ChatGPT・Claude・Gemini・Copilot の料金と、無料版でできることが分かる
- 課金しなくてよい場合と、課金したほうがよい場合を切り分けられる
- 入力した内容が学習に使われるかどうかが、4社でどう違うかが分かる
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なぜ決められないのか
情報が散らばっているだけ
AIツールを選べないとき、多くの方が「自分が詳しくないからだ」と考えます。ただ、決められない理由はそこではありません。
比べる材料が、あちこちに散らばっているためです。料金は各社の価格ページ、できることは別のヘルプページ、制限はさらに別の場所に書かれています。しかも、プラン名も内容も毎月のように変わります。
実際、この記事を書いている2026年8月時点でも、次のことが起きています。
| 起きたこと | 時期 |
|---|---|
| ChatGPT に「Go」という新しいプランが追加された | 2026年 |
| Microsoft 365 Copilot が Microsoft Copilot に名称変更された | 2026年 |
| Copilot Business にキャンペーン価格が設定された | 2026年7月1日〜9月30日 |
追いかけ続けるのは現実的ではありません。 だからこそ、判断の軸を1つ決めるほうが早く済みます。
「なんとなく課金」が一番もったいない
決められないまま、有名な名前で選んでしまうことがあります。この状態が、一番もったいない使い方になります。
無料で足りるのに、なんとなく課金している → 毎月払っているが、無料版と使い方が変わっていない 課金すれば楽になるのに、無料の不便を我慢し続けている → 制限にぶつかるたびに作業が止まっている
どちらも、判断の軸がないまま決めた結果です。 この記事では、その軸を先に作ります。
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まず、自社がどれに当たるかを確認する
今、何を使っているかで半分決まる
4つを横並びで比べる前に、確認することがあります。いま会社で何を使っているかです。
| いま使っているもの | 相性がよいAI |
|---|---|
| Microsoft 365(Word・Excel・Outlook) | Microsoft Copilot |
| Google Workspace(Gmail・スプレッドシート) | Gemini |
| どちらも使っていない | ChatGPT・Claude を含めて選ぶ |
理由は、後の章で書きます。ここでは、この確認だけで選択肢が半分に減ることを押さえてください。
すでにMicrosoft 365を使っている場合
Microsoft 365 を契約している会社には、追加費用なしでAIが含まれています。Microsoft は公式ドキュメントで、次のように書いています。
追加料金なしで、対象の Microsoft 365 サブスクリプションに自動的に含まれます。
この場合、まず試すのは Copilot です。 契約が要らないためです。詳しくは別の記事に書いています。
個人のアカウントで使わない
もう1つ、先に決めることがあります。会社の仕事で使うなら、個人のアカウントではなく会社のアカウントを使ってください。
理由は9章に書きますが、入力した内容の扱いが変わります。無料で試す場合も同じです。
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4つは何が違うのか
どれが優れているか、ではない
4つを比べるとき、「どれが賢いか」を考えても決まりません。用途によって向き不向きが分かれるためです。
| 得意なこと | 弱いところ | |
|---|---|---|
| ChatGPT | 幅広い作業。利用者が多く情報が探しやすい | 無料版は読める分量が少ない |
| Claude | 長い文章の読み書き | 画像・動画を作れない |
| Gemini | Google のサービスとの連携 | Excel はスプレッドシートに変換が要る |
| Copilot | Microsoft 365 との連携 | 無料版は社内の資料を読めない |
「画像を作りたい」なら Claude は外れる
分かりやすい例を挙げます。資料に使う画像を作りたい場合、Claude は選択肢から外れます。画像を作る機能がないためです。
この判断は、料金を比べる前にできます。 やりたいことが決まっていれば、候補は自然に減ります。
各社が公開している構成
2026年8月27日時点で、各社が公開しているプランは次のとおりです。
| 無料 | 個人向け有料 | |
|---|---|---|
| ChatGPT | あり | Go / Plus / Pro |
| Claude | あり | Pro / Max |
| Gemini | あり | AI Plus / AI Pro / AI Ultra |
| Copilot | Microsoft 365 契約に含まれる | Copilot Business(アドオン) |
4社とも無料版があります。 課金は、無料で足りないと分かってからで構いません。
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無料でどこまでできるか
制限は「機能」ではなく「回数」
無料版と有料版の差は、多くの場合「使える機能」ではなく「使える回数」です。
たとえば Gemini は、無料でも上位のモデルが使えます。Google の説明では、有料プランの違いは「標準の2倍」「標準の4倍」といった利用枠の倍率として書かれています。
つまり、無料版で試して「回数が足りない」と感じたときが、課金を考えるタイミングです。 機能が使えなくて困っているのではない限り、急ぐ必要はありません。
ChatGPT の無料版
OpenAI は無料版について、テキストチャットは無制限だと説明しています。一方で、制限も明記されています。
アップロードを含むメッセージ数に上限あり 画像生成の回数に上限あり、速度も制限あり Deep Research の利用に上限あり メモリとコンテキストに上限あり
「コンテキストに上限あり」は、長い資料を読ませたい場合に効いてきます。 短い質問や文章の下書きが中心なら、影響は小さいはずです。
Copilot の無料版
Microsoft 365 を契約している場合、Copilot Chat が追加費用なしで使えます。ただし、はっきりした制限があります。公式ドキュメントには、Copilot Chat が社内のファイル・メール・チャットではなく、Webのデータのみに基づいて回答すると書かれています。
社内の資料を読ませる使い方は、無料ではできません。 Webの情報をもとにした調べ物や文章の下書きが中心なら、無料で足ります。
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有料にすると何が変わるか
料金(2026年8月27日時点)
各社の公式ページに掲載されている金額です。
| プラン | 月額 | |
|---|---|---|
| ChatGPT | Go | ¥1,400 |
| ChatGPT | Plus | ¥3,000 |
| Gemini | Google AI Plus | ¥725 |
| Gemini | Google AI Pro | ¥2,900 |
| Copilot | Copilot Business | ¥2,698(年契約・税抜) |
Claude は日本円の表示がなく、Pro が月20ドル(年払いなら17ドル)と記載されています。
Copilot Business の¥2,698 は、2026年9月30日までのキャンペーン価格です。 通常は¥3,148 と記載されています。検討する時点で、必ず公式ページを確認してください。
一番安いものと、一番高いもの
上の表を見ると、月額に4倍の開きがあります。
一番安い Google AI Plus ¥725 一番高い ChatGPT Plus ¥3,000
¥3,000 を払う前に、¥725 で足りないかを確かめる価値があります。 用途が「文章の下書き」「調べ物」であれば、差が出ないこともあります。
ChatGPT の「Go」には注意点がある
ChatGPT の Go プランには、公式ページに「このプランには広告が表示される場合があります」と記載されています。
安いプランには理由があります。 社外に見せる画面で使う場合は、確認してから決めてください。
法人向けは「席」で選べる
ChatGPT の法人プランは、全員に同じものを買う必要がありません。
| 席の種類 | 月額(年額課金) |
|---|---|
| 標準シート | ¥3,050 |
| プレミアムシート | ¥15,250 |
プレミアムシートは「標準シートの5倍の利用枠」と説明されています。よく使う人だけ上のプランにする、という買い方ができます。
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課金しなくてよい場合
ここまで料金を並べましたが、課金しなくてよい会社もあります。
週に数回しか使わない場合
AIを使う頻度が週に数回で、軽い調べ物や文章の言い換えが中心なら、無料の範囲で足ります。
各社の有料プランは、使用量の倍率で分かれています。Gemini は「標準の4倍」、Claude は「5倍または20倍」、ChatGPT のプレミアムシートは「標準シートの5倍」と説明されています。
倍率が効くのは、たくさん使う場合だけです。 週に数回であれば、倍にしても差が出ません。
制限にぶつかっていない場合
無料版を使っていて、制限のメッセージを見たことがないなら、まだ課金の時期ではありません。
制限にぶつかっている → 課金を検討する ぶつかっていない → まだ無料でよい
判断は、体感ではなく事実で決めてください。 「なんとなく足りない気がする」で契約すると、契約したこと自体を忘れます。
すでに別のAIに課金している場合
ChatGPT に課金している会社が、Claude にも Gemini にも契約する必要はありません。
似た用途で2つ払っている状態は、よくあります。 文章の下書きと調べ物が目的なら、どれか1つで足ります。
Microsoft 365 を使っている場合
2章で書いたとおり、Microsoft 365 を契約している会社には Copilot Chat が含まれています。
他のAIに課金する前に、それを試してください。 追加の契約が要りません。
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課金するなら、どれか1つ
全部に払わない
課金すると決めた場合も、複数に払う必要はありません。
いま一番時間を取られている作業を1つ決めて、それに合うものを1つだけ選んでください。
社内の資料を探す時間が長い → Microsoft 365 なら Copilot Google のサービスを使っている → Gemini 長い文章を読む・書く → Claude 決めきれない・情報が多い方がよい → ChatGPT
1か月で判断する
契約したあとの判断も決めておいてください。
1か月使って、最初の数日しか開かなかったなら、解約して構いません。 AIの契約は、持っているだけで価値が出るものではありません。
使う人を絞る
法人プランを検討する場合、全員分を契約する必要はありません。5章に書いたとおり、ChatGPT の法人プランは席の種類を混ぜられます。
まず1人か2人で試して、それから広げるほうが、無駄が出ません。
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向かない組み合わせ
料金より先に確認したほうがよいことがあります。いま使っているものと合わないAIがあるためです。
Excel を使っている会社と Gemini
Google は、スプレッドシートでの Gemini について、次のように書いています。
この機能は、Google スプレッドシート形式のファイルで最も効果的に機能します。Excel ファイル(.xlsx)で Gemini の機能を使用するには、[ファイル] → [Google スプレッドシートとして保存] を選択してください。
Excel のファイルを扱うたびに、変換の手間が発生します。 毎日 Excel を使っている会社では、この一手間が積み重なります。
買い切りの Office と Copilot
Microsoft の Copilot は、Microsoft 365 のサブスクリプション契約が前提です。買い切りの Office を使っている場合は、条件が変わります。
契約の形を確認してから検討してください。
画像を作りたい場合と Claude
3章で書いたとおり、Claude には画像を作る機能がありません。資料用の画像が必要なら、別のツールが要ります。
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入れてはいけない情報
課金の判断とは別に、先に確認することがあります。入力した内容がどう扱われるかです。
4社で扱いが違う
これは4社で大きく異なります。
| 無料・個人 | 法人向け | |
|---|---|---|
| ChatGPT | 学習に使われる(既定) | 使われない(既定) |
| Claude | 許可した場合のみ | 契約で禁止 |
| Gemini | 学習に使われる | 使われない |
| Copilot | 使われない | 使われない |
Copilot だけが、無料でも学習に使われません。 Microsoft は次のように書いています。
Copilot Chat では、基礎モデルのトレーニングにデータは使用されません。
Gemini の個人版は、人が見る場合がある
Google は、Gemini アプリについて次のように説明しています。
人間のレビュアー(トレーニングを受けた Google のサービス プロバイダのレビュアーを含む)が収集したデータの一部をレビューすることがあります。
レビューされたデータは、アカウントとは切り離された形で3年間保存される、とも書かれています。
一方で、Google Workspace(法人向け)では扱いが違います。
お客様のコンテンツは、人間によってレビューされることも、許可なくお客様のドメイン外で生成 AI モデルのトレーニングに使用されることもありません。
会社のアカウントで使う
2章で書いたことに戻ります。会社の仕事で使うなら、会社のアカウントを使ってください。
無料で試す場合も同じです。個人のアカウントで社内の情報を入力すると、扱いが変わります。
名前や電話番号は入れない
もう1つ、簡単にできる対策があります。
✗ 「山田太郎様、090-1234-5678」をそのまま貼る ✅ 「A列に名前、B列に電話番号がある」と構造だけ伝える
構造だけ伝えても、返ってくる答えは変わりません。 数式の作り方や文面の下書きなら、実際のデータは要りません。
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よくある質問
無料版は、いつまで無料ですか
各社とも無料版を提供していますが、内容は変わります。この記事の内容も、2026年8月27日時点のものです。
会社で使うのに、個人のプランでもよいですか
9章のとおり、入力した内容の扱いが変わります。会社の情報を入れるなら、法人向けのプランか、会社のアカウントを使ってください。
4つとも試したほうがよいですか
その必要はありません。2章の確認で、候補は半分に減ります。まず1つ試して、足りなければ次を考えてください。
契約したのに使っていません
1か月使って開かなかったなら、解約して構いません。使わない契約を持ち続ける理由はありません。
社員全員分の契約が必要ですか
必要ありません。5章のとおり、席の種類を混ぜられる場合があります。まず数人で試すほうが、無駄が出ません。
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まとめ:最初に決めること
全部に課金する必要はありません。いま一番時間を取られている作業ひとつに、ひとつだけ合わせてください。
各社の有料プランは、機能の追加ではなく使用量の倍率で分かれています。Gemini は「標準の4倍」、Claude は「5倍または20倍」、ChatGPT のプレミアムシートは「標準シートの5倍」です。倍率が効くのは、その作業をたくさんやる場合だけです。
判断の順番は、次のとおりです。
1 いま何を使っているかを確認する(Microsoft か Google か) 2 一番時間を取られている作業を1つ決める 3 それに合うものを、無料で試す 4 制限にぶつかったら、そのとき課金する
まずは、自社が Microsoft 365 と Google Workspace のどちらを使っているかを確認してください。それだけで、候補が半分に減ります。
どちらも使っていて、社内の資料を横断して探す使い方が必要だと分かった場合は、[AI活用]のページから相談できます。
著者:MASTER key AX事業部
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出典
- OpenAI「Pricing | ChatGPT」(2026年8月27日確認)
https://openai.com/ja-JP/chatgpt/pricing/
- OpenAI「How your data is used to improve model performance」
https://help.openai.com/en/articles/5722486-how-your-data-is-used-to-improve-model-performance
- Anthropic「Plans & Pricing」(2026年8月27日確認)
https://claude.com/pricing
- Google「Gemini サブスクリプション」(2026年8月27日確認)
https://gemini.google/subscriptions/
- Google「Gemini アプリとあなたのデータ」
https://support.google.com/gemini/answer/13594961?hl=ja
- Google「Gemini in Google スプレッドシートを活用する」
https://support.google.com/docs/answer/14356410?hl=ja
- Google「Google Workspace 生成AI プライバシーハブ」
https://knowledge.workspace.google.com/admin/gemini/generative-ai-in-google-workspace-privacy-hub?hl=ja
- Microsoft「Microsoft Copilot Chat のプライバシーと保護」
https://learn.microsoft.com/ja-jp/copilot/privacy-and-protections
- Microsoft「組織向け Microsoft Copilot 価格」(2026年8月27日確認)
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/copilot/business
