「Microsoft 365 Copilot を契約したが、チャットで質問するだけになっている」 「便利だと聞くが、うちの業務でどう使えばいいのか分からない」
こうしたご相談をいただくことがあります。
Copilot は、チャットに貼り付けるものではありません。Word や Excel の中で、AIが本文を直接書き換えます。
この記事では、中小企業の実務でそのまま使える活用例を7つ紹介します。
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この記事で分かること
- Word や Excel の中で、何ができるのかが分かる
- 中小企業の実務でそのまま使える例が7つ分かる
- 無償版でどこまでできるかが分かる
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中小企業での活用例7つ
① 業務マニュアルを、制度変更に合わせて一括修正する
一番効果が大きい使い方です。
たとえば、20ページの勤務管理マニュアル。リモートワーク制度を導入したので、関係する箇所を全部書き換える必要がある。
手作業なら、半日は潰れます。
Word で Copilot を開き、次のように指示します。
このマニュアルを、リモートワーク制度の導入に合わせて改修してください。 方針 1 出社を前提にした記述を、出社またはリモートに書き換える 2 リモートワークの申請手順を追加する 3 在宅勤務手当の項目を追加する 4 変更した部分は、黄色にしてください
ここで大事なのは、「編集を許可する」を選ぶことです。
チャットのみ 答えを返すだけ。自分で貼り付ける 編集を許可する 本文そのものを直接書き換える ← こちら
最後に「変更した部分を色分けして」と書いておくと、どこが変わったか一目で分かります。
② アンケートの自由記述を分類する
社員30名に取った満足度調査。自由記述欄が30人分並んでいる状態です。
これまでは、全部読んで傾向をまとめる必要がありました。Excel で Copilot に渡すと、内容ごとに分類して、傾向を出します。
この自由記述を内容ごとに分類して、 多い順に並べてください。件数も出してください。
顧客アンケートでも同じことができます。
③ 社内規定を読ませて、質問に答えさせる
Copilot には「ノートブック」という機能があります。
Word・Excel・PowerPoint・PDF・WebページのURL を渡すと、その資料だけを読んで答えます。
使い方 1 左上の点々のマークから「ノートブック」を開く 2 「新しいノートブック」を押して、名前をつける 3 参照させたいファイルを選ぶ 4 質問する
たとえば就業規則を入れておけば、「夏季休暇の実施期間はいつですか」と聞くだけで答えます。
回答には、どのファイルから取ってきたかのリンクが付きます。さらに、参照元のファイルを更新しても、つなぎ直す必要はありません。
④ 資料から PowerPoint やマインドマップを作る
③のノートブックに資料を入れた状態で、ボタンを1つ押すだけです。
PowerPoint のマーク → プレゼン資料を作る マインドマップ → 資料の構造を図にする Word / Excel → それぞれの形式で出す
PowerPoint を選ぶと、対象者・分量・文字とビジュアルのどちらを多くするか・テーマカラーを聞かれます。答えると、その条件で作られます。
できたものは「PowerPointで開く」から、自分で修正できます。
⑤ 未読メールから、重要なものを抽出する
Outlook で使います。
未読メールの中で重要度が高そうなものを抽出して、 優先度の高い順に並べてください。
そこから、返信の下書きまで作らせることができます。
⑥ 毎朝の情報収集を、決まった時間に自動で
業界動向や経済ニュースなど、毎朝確認しているもの。時間を指定して登録できます。
一度設定すれば、毎朝その時間に結果が用意されています。
⑦ 社内の問い合わせボットを作る
同じ質問を何度も受けている場合に効きます。
経費精算のルール、申請の手順、就業規則。こうした資料を読ませたボットを作り、社内に配ります。
「エージェント」という機能から作成できます。プログラミングは不要です。
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回答の質を上げるコツ
裏で動くモデルを、自分で選ぶ
これは、あまり知られていません。
有償版の Copilot では、裏で動くAIモデルを選べます。
Microsoft公式には、OpenAI と Anthropic の両方がサブプロセッサとして記載されています。つまり、ChatGPT のモデルと Claude のモデルの両方が使えます。
チャット画面の右上「自動」を押す → モデルを選ぶ
使い分けの目安
| 用途 | 向いているモデル |
|---|---|
| メールの返信、議事録の要約 | 応答が速いもの |
| 比較・提案書・分析 | じっくり考えるもの |
| 提案書・企画書など、質を求めるもの | Claude 系 |
初期状態は「自動」です。ここを明示的に選ぶだけで、出てくるものが変わります。
「Copilot はいまいち」と感じていた場合、モデルを選んでいなかっただけかもしれません。
なお、無償版ではモデルを選べません。
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向いていない使い方
① 一度きりの作業
指示を書く時間のほうが、自分でやるより長くなります。繰り返している作業から始めてください。
② 数字の正しさが決定的な作業
請求金額や決算数値など、間違えられないもの。必ず自分で照合してください。
③ 元のファイルで、いきなり試す
「編集を許可する」を選ぶと、本文が直接書き換わります。必ずコピーを作ってから試してください。
④ 出てきたものを、確認せずに社外に出す
一番多い事故です。内容が間違っていた場合、責任を負うのは出した側です。
05
無償版でどこまでできるか
無償版と有償版は、別のものです。
使えるかどうかの確認
Word の画面で確認できます。
Copilot のアイコンをクリックする 「Copilot は含まれていません」と出る → 無償版 チャット欄が開く → 有償版
アイコンが出ていても、使えるとは限りません。
何が違うか
| 無償版 | 有償版 | |
|---|---|---|
| チャットで質問する | できる | できる |
| Word・Excel の中で作業を代行 | できない | できる |
| 社内のファイル・メールを読む | できない | できる |
| モデルを選ぶ | できない | できる |
社内のデータを読ませたいなら、有償版が必要です。無償版でできることは、別の記事に書いています。
チャット欄が表示されない場合は、会社がライセンスを付与していない可能性があります。情報システムの担当者に確認してください。
06
入れてはいけない情報
Copilot は Microsoft 365 の中で動くため、社内で使う前提であれば、外部のAIに貼り付けるより安全です。
Microsoft公式にも、こう記載があります。
Copilot は、ユーザーがアクセス許可を持っているデータのみを表示します。
もともと見られない資料は、Copilot経由でも見られません。
ただし、次のものは扱いに注意してください。
✗ パスワード・APIキーなどの認証情報 ✗ 個人アカウントで、会社の情報を扱う
会社のアカウントで使ってください。個人アカウントでは、扱いが変わります。
07
よくある質問
どのアプリで使えますか
公式には、Word・Excel・PowerPoint・Outlook・Teams などと記載があります。
自分が見られない資料まで読まれませんか
読まれません。公式に「アクセス許可を持っているデータのみ」と明記されています。
契約しているか、どうやって確認しますか
Word で Copilot のアイコンをクリックしてください。チャット欄が開けば有償版です。
モデルはどれを選べばいいですか
迷ったら、質を優先するものを選んでください。速度が気になる場合だけ、速いものに戻せば十分です。
何から試すのがよいですか
繰り返している作業から始めてください。マニュアルの修正や、アンケートの分類が分かりやすい入口です。
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まとめ
Copilot は、チャットに貼り付けるものではありません。Word や Excel の中で、AIが本文を直接書き換えます。
今日やること
1 Word で Copilot のアイコンを押して、使えるか確認する 2 使えたら、右上の「自動」からモデルを選ぶ 3 修正したいファイルのコピーを作る 4 「編集を許可する」を選んで、指示を出す 5 変更した部分を色分けさせて、自分で確認する
元のファイルでは試さないでください。本文が直接書き換わります。
社内のどの作業から手をつけるべきか迷っている場合は、AI活用のページからご相談いただけます。
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出典
- Microsoft「Microsoft Copilot の概要」(2026年8月27日確認)
https://learn.microsoft.com/ja-jp/copilot/microsoft-365/microsoft-365-copilot-overview
